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11/8 子ども虐待防止講演会2005 in 八王子のレポートです

執筆日: 2025-11-08

2025年11月8日、子ども虐待防止講演会2025 in 八王子を開催しました。16名の方にご参加いただきました。ご参加頂いた皆さま、スポンサーの皆さま、拡散してくださった皆さま、本当にありがとうございました!ここでしか聞けないお話が多々あったかと思います。何かをお持ち帰り頂けたとすれば、とても嬉しいです。
後ほど、収録したYouTubeもシェアしますが、取り急ぎ、以下で講演の内容をリポートします。

1)開催の目的

年々深刻さを増すばかりの子ども虐待の実態を知り、本質的な改善策をディスカッションすることを目的に開催しました。
2)講演の内容
<今一生さんのお話>
児童虐待は毎年増え続け、児童相談所への相談件数は年間22万件に達しています。そのうち、保護されるのは13.7%に過ぎず、残りは虐待の続く家庭に帰されていまいます。しかも、仮に保護されたとしても、保護施設は、子どもから刑務所とそっくりと評されることもある場所です。ここでの大学進学率は、施設外と比較してかなり低くなっています。さらには、施設内の虐待も報告されています。親からの虐待から逃れて来た施設で虐待に遭うことになれば、子どもはどこにも逃げ場がないという実態に置かれてしまっています。

毎年11月は「児童虐待防止月間」で、政府の後押しも得ながら、オレンジリボン運動が展開されます。ここでは、子どもの虐待防止がスローガンとされています。しかし、2006年にこの組織ができてから20年弱経つのに、虐待は増え続けるばかりです。しかも、ここで強調される虐待相談電話番号「189」に電話しても、保護してもらえるのは13.7%のみで、保護されたとしても、辛い結末が待っています。ですから、このオレンジリボン活動を支持するわけにはいきません。

そもそも、日本では子どもを守る思想が根付いていません。江戸時代は、農家などでは、口減らしのために子どもを売るようなことが行われていました。明治以降は、武士階級にあった、父に権限が集中する家父長制が広く国民一般に適用されました。この家父長制の下では、子どもは親の強力な親権の下に置かれ、住む場所やお金の自由がありません。第二次大戦後、男女平等が図られ、共同親権制度となった後も、この強力な親権は残っています。

実際には、子どもの虐待を根絶しようと思うと、親を変える権利を子どもに認めて、それを実際に行えるように保障しないと、無理です。なぜなら、親への支援で虐待が収まるのは、虐待をしかかっていることを自覚している親にとどまり、多くの虐待している親は虐待の事実を認めたがらないし、自らの態度を変えようともしないからです。しかし、有権者が大人である現行法の下では、法律を作る国会議員は、基本的に、子供の代弁者にはなりません。したがって、親を変える権利を認める法律を作るのは現状では困難です。

となると、現実に虐待に苦しむ子どもが救われるには、海外に避難する以外に無いというのが実態です。あるいは、子供の頃から自らお金を稼ぐ力を身につければ、別居して生活し、親の虐待から逃れることもできます。世の中では、家でした子は犯罪に陥るリスクがあるという言説が広まっていますが、実際には普通の仕事についている子の方が圧倒的に多いです。

以上を踏まえると、大人としてできることとしては、まず、親を変える権利を子どもに認める法律をつくる動きを支援することです。具体的には、こうした子ども虐待の実態を周りの人に広めていくことがあります。さらには、自分の選挙区の政治家にそのことを働きかけることが考えられます。また、これまでのビジネスや生活の経験を活かして、子どもの起業やその場作りを支援することも考えられます。

<参加者の感想・意見>
  • ・障害者、外国人、高齢者、子どもなど、社会的弱者が相互に連携しあって問題解決を図る方策も考えられる。たとえば、障害者や高齢者の話相手などを子どもが行う等。
  • ・虐待から逃れた子どもを引き受けると、親の承諾がない限り、未成年者略取・誘拐罪に当たってしまうため、なすすべが無くなるケースがある。
3)スポンサーと寄付の結果
この講演に向けて、総額32万円のご寄付をいただきました。本当にありがとうございました。

経費は、会場費5万円、広告宣伝費5万円が主なもので、残りを講演者と主催者で頂きます。講演者は、原稿を作成し、八王子まで来るための宿泊費・交通費がかかっています。主催者は、告知のためにビラ配りやホームページ・SNSの立ち上げ・運用等に労力をかけました。

ご支援により、この講演会を無事、執り行うことができました。誠にありがとうございました。
4)今後について
当日の模様は録画しております。編集でき次第、こちらでもご報告します。

また、2025年11月15日(土)には、八王子市南大沢で、子ども虐待防止策イベントが開催されます。講演者は本講演と同じ今一生さんです。この防止策イベントでは、政治家と市民が議論し合う場が提供されます。ご興味がある方は、ぜひ、お問い合わせ下さい。

さらに、今後も、こちらのサイトで、子供の虐待防止に関する情報を発信していきます。引き続き、よろしくお願いします。

email : zxh03501@nifty.com
開催者:村山 郁哉

講演者/
今一生

講演者 今一生

主催者/
村山郁哉

主催者 村山郁哉

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